2008年7月28日月曜日

クロージング

いつの間にやらガラス戸にとまっているせみのぬけがら(?)
泉さんとメンバーのさっちゃん。下に扇風機があって、涼みながらお話中。
同じくメンバーのまりろーちゃんと変身中の伊穂ちゃん。
これもここに隠れていた…。
庭にあるテレビの陰から。
光が入らないようにしているので、展示室は暑いのだけども、
下に置いてある作品ファイルまで皆さん熱心にみてくださってました。
上の写真の反対側から。
隠れてるこのおじさんずっと気になってたよ。
探検は昨日で終わりです。なんだかさみしいかんじ…。泉さんが転校しちゃうかんじ。鎌倉ジャングルからコンクリートジャングルに帰ってしまう。しかし秋にも展覧会があるそうで、それを今から楽しみにしている方は少なくないでしょうね。すごい楽しみにしてます。


当番のとき、お客さんのいろいろな話が聞けて、とても楽しかったです。
暑い中来てくれた方々、ほんとうにどうもありがとうございました。

(坂本)

2008年7月26日土曜日

ラストジャングルブック

ディズニーランドのミッキーのごとく、いたるところに潜んでる、マスコットキャラクター的存在の彼。泉版ジャングルを探検中です。


気になる作品パートツー。
スタンプの庭にあるかばんの映像作品。数メートル離れたところにあるスピーカーから「あーあーあー」とだんだんテンションの下がる声とともにだんだんしぼんでいくリュック。

ものを擬人化してしまうとき。ものを自分と重ねてしまうとき。
そのものの存在を考えるとき。自分の存在について考えてしまうとき。

泉さんの作品の手法はいたってシンプルなんだけども、「ああこういうの考えるときあるわあ」的な身近感を感じてしまう。それに加え映像でできるアナログな遊びの可能性をいろいろ見せてくれて、それだけでもすごく楽しい。


さてそんな探検も、そろそろ終わってしまいます。クロージーングです。
暑いけど(って暑すぎてもうあんま言いたくないけど)、ぜひお越し下さい。山に囲まれて多少涼しいかもです。。

(坂本)

2008年7月25日金曜日

身体との格闘


猛暑の中、展示室のいろいろなところからは音が聞こえてきます。それらがすべて合わさって、へんなおんがくのようです。

なかでも一番ドスが利いた音を発しているのがこちらの作品。
自分の身体にいちいち言葉で念じるように命令して、ちゃんとできたら「よし!」ってほめてあげたりあげなかったり。その声は低く、その内容の不思議さもあいまって奇妙なインパクトを与えます。

 以前、耳のピアスの穴がふさがってしまったときのこと思い出しました。ピアスは、しばらくつけっぱなしにしないと、身体がこれは傷だと認識して、勝手にふさいでしまいます。いくら、「ふさがるな、ふさがるな」と念じても、身体のシステムがそうプログラミングされてしまっているので、どうにもなりません。「傷ではなく、穴として使いたいんだよ」といくら頭でわかっていても、自分の中にある自然治癒力には勝てない。自分の耳との格闘の末、結局、穴はふさがってしましました。
 わたしの知らないところでわたしの身体は無意識に、いろんなことをしてくれています。それらをすべて自分の頭のどこかしらで統制しているのか、もしくはもっと自然全体の大きなパワーによるものなのか、わかりませんが、泉さんの作品からは、そういった無意識にことが進められていくことへの抵抗のようなものが感じられます。作品はたしかに滑稽な、笑っちゃうようなかんじなのですが、わたしはそう受け取りました。

みなさんはどう受け取るでしょうか?

残り三日、まだ観ていない人はぜひいらしてください。
そして今日も、あっつい中、来てくれた方々、どうもありがとうございました。

(坂本)

2008年7月24日木曜日

泉太郎はいったい、なぜあんなことを!? vol.4


今回の展覧会は、8点の映像が全部新作、描きためたドローイングも展示されています。スタジオボイス・オンラインでの連載「カレイの背中」でも、ビデオ作品「ヒル」を中心に紹介しました。ぜひ、実際にご覧になってみてください。

2008年7月23日水曜日

トークショー




先日、十二所公民館を借りきってのトークショーが開催されました。
全面畳、上座には提灯が下がってたり、傍らには小川が流れていたりと
すべての雰囲気を含め、とっても良いトークショーになったと思います。



泉さんの言葉もひとつひとつ聞き逃すまいと皆さん真剣に、楽しんでくださったのではないでしょうか。

皆様、ありがとうございました。

今週で、泉太郎「ジャングル・ブック」クロージングをむかえます。

まだまだ、作品がどう見えてくるのかが楽しみで仕方ありません。


(マリロー)

2008年7月15日火曜日

おおにぎわい


昨日、7月13日日曜日はたくさんの方が来てくださいました。

写真はその様子で、泉さんが一人一人の質問に丁寧に答えてるとこです。

皆さんに冷たいお茶をおだししたりして、みんな楽しそうに帰っていかれたので、

良かったなあと思いました。

泉さんはこの間ずっと、最初に来てくださったお客さんが忘れていった新聞紙をずっとにぎりしめていました。

いいなぁ、と思いながら見てました。


夕方からは落ち着いたstumpにもどって、泉さんと二人で色んな話をしました。

作品の話や美術の話、そのほか色々…。
ますます泉さんの世界に魅了されそうです。

夕方からはメンバーの江川君、本展の企画者村山君も加わって、沖縄料理屋さんで沖縄の気温を体感しつつ

おいしいご飯を食べました。

私たちは美術っていう共通の世界でであった訳だけど、

こんなにも楽しい時間が、いつまでもずっと続けばいいのになって思います。


(マリロー)

2008年7月13日日曜日

このひとだれ?



昨日は高松さんとお当番をしていました。
まったり仕事をしたり美術や日常のことを話していると、いろんなお客様が次から次へとやってきて、
とても刺激的な一日となりました。

泉さんの作品を見ようとたくさんのひとがstumpを訪れ、作品を介して初対面のひととも話が弾むのが、なんかコミュニケーションだなぁと思ったりしていました。

さて、写真は展示風景のある一部、泉さんのドローイングの一部です。

この人は、展示中の作品のある1シーンでさりげなく(?)登場し、異彩を放っているんですが、私がふと作品に目をやると必ずこのひとのシーンになっていて、私の中では今展覧会のカリスマ的存在です。

まあきっと探さなくてもこのマイケル・ジャクソンは見つかるでしょう。
でも、ぜひ見つけてみてください。
そしてふと作品を見て、いつもマイケルを見つけてしまう、という状況があったら、彼か彼女かわかりませんが、今展覧会のカリスマとして認めてあげてください。

このドローイングからするに、たぶん泉さんも彼だか彼女だかのことが瞼の裏から離れなくなったんだろうなと思います。


以上、7月12日のJungle Bookでした。
(むらおか)

2008年7月12日土曜日

新作の

 昼から、泉展初めての当番。
掃除をしながら、セミの声が聞こえました。

 今日は15時過ぎに朝日新聞社の安部さんが取材にいらっしゃいました。泉さんと白坂さん村山君も平日のSTUMPという事もあってか、のんびり作品とお話を楽しんでいかれたようです。

 泉さんはその後、気になる作品をずっといじりながら、こっちの方がいいかな〜こっちのほうがいいかな〜とやりながら結局20時まで。
その間、僕と白坂さんはどんどん変化する泉さんの作品を、あれもいいね〜これもいいね〜と楽しませてもらいました。
 忙しいスケジュールの中での今回の展示も新作ばかり。
こうやって次々変化する作品を見ていると、これだけでまた新しい作品できちゃうな〜と、感じさせられました。
 変化していくのであれば今現時点を見逃したくないですね。
まだ見に来ていない人はもちろん、見に来た人も新作を楽しみにまたいらしてください。(エガワ)

2008年7月8日火曜日

「Jungle Book」。


なんかジャングルポッケという曲が昔あったような、その曲がつい頭の中で流れます。
「Jungle Book」@Gallery Stump Kamakuraです。



写真は昨日の夕方頃、メンバーと談笑する泉太郎さんと白坂ゆりさん。
いやあ蒸し暑くて鎌倉つくころ車窓から見える景色はめちゃくちゃ霧ってました。
なんですか、最近の霧は。
ちょっと怖いじゃないですか。
Stumpの熱が海風とまざり、山にぶつかって発生しているのかな。

土曜日のオープニングではいろいろなお客様が見えました。
地元から東京まで、友人から新しく出会ったひとまで。
皆様どうもありがとうございました。
20日には泉さんによるトークがあります。
どんなことになるんだか、想像するとにやけちゃいますね。
始まったばかりですがまだご覧になってない方はぜひいらしてください。
いい時間になるはずです。
(むらおか)



2008年7月7日月曜日

オープニング

…肉!!

それをおいしく焼いてくれた深谷君(左)
そして今回の展示の企画者、村山さん

肉を待っているところ。



























今回の展示作家、泉太郎さん(右から二番目)と2006年にスタンプで展示をしてくださった、河田政樹さん(右)。そして、河田さんの作品である縁側のベンチにみんなで座っているところ。この縁側は、いつもみんなの憩いの場になっています。














みんなで食べているところ。いつも来てくれてありがとう!今回、石渡さん(左)は立派な鯛の開きを持ってきてくださった…。どうもありがとう。 


                  










































夜は、家の中でトークが繰り広げられる。
左から河田政樹さん、
村山さん、
今回広報や企画に携わってくれた、美術ライターの白坂ゆりさん、
泉太郎さん。                 

2008年7月6日日曜日

オープニングパーティー

泉太郎展『Jungle Book』始まりました。

いつものstumpとちょっと雰囲気が変わっていました。
泉さんの視線になったような感覚です。

そして昨日はオープニングパーティーで、幸せな時間を過ごしました。
お庭にはちいさなカマドのようなものを即席でつくり、
トルコのケバブみたいにお肉を炭火でくるくる焼いて、包丁で削って、
お酒なんかも飲みながらみんなでおいしくいただきました。

そんな間もstumpの中では泉さんの映像たちが不思議な空間を作ってたりして

それは来ていただいてからのお楽しみです。

鎌倉も、とってもいい季節。是非stumpへお越し下さい。

(マリロー)

2008年7月5日土曜日

明けない夜はない!?

搬入中です。前夜です。どうなるんでしょうか。

テレビの島みたいになっています。

泉太郎はいったい、なぜあんなことを!? vol.3

他者の動きをたどる。ズレ

《キュロス洞》2005

変わっていくテレビ画面をなぞり、消してはなぞります。

3次元を2次元平面に置き換えるとき、西洋絵画では遠近法を用います。遠近法とは、視点の前に置いた「投影面」に、それを通過する光を写し取る、つまり窓ガラスを通して見える光景を窓ガラス表面に直接描画するようなこと。その3次元を2次元に置き換えるときのズレやもどかしさが表れています。また、自分で自分をコントロールしないよう、他者の動きに乗っています。これは、身体の動きと直結したドローイングの構造を持っています。また、描かれては消えるイメージ。確固たる自分があるのではなく、絶えずこのように推移しているともいえそうです。

2008年7月4日金曜日

泉太郎はいったい、なぜあんなことを!? vol.2

自分がいっぱい

《ライム湖底》2006

画面の中に、自転車に乗った人がやってきます。監視カメラのように、画面の外にいる人物が画面をピシャッと叩くと、画面の中に映る人がベチャッとつぶれて服だけになります。


《メイキング》同様、<見る><見られる>の関係がここにはあります。「自分らしさ」とよく言われますが、私たちはいろいろな服を着るように、環境や条件や対象によって常に動いています。他者から見たイメージも複数で、それを鏡のように受けて捉えてもいます。本能的にも、経験によっても変わるのではないでしょうか。服は脱皮した抜け殻のようにも、どれもこれも自分のようにも見えます。それとも何か最後の最後に核のようなものがあるのか……。
子どもはよく、触れられない何かに向かって画面をピシャピシャ叩きます。また、その動作はペインティングのようでもあります。

2008年7月3日木曜日

夏の夜の搬入

スタンプに行ったら、泉さんが大きな段ボールに囲まれてました。
今日は搬入だったのです。でもぱっと見お引っ越しでした。

すこしべたべたするような夏の夜。風鈴もちりちりと、どこからか聞こえてきます。
まだ作業途中のたくさんのテレビやビデオやコードが散乱した部屋で、なんとなく、今回の展示は雨も似合うんじゃないかと勝手に想像してました。

さて、泉さんは配置をしながら、いろいろなものを探し当てながら、ビデオを流しながら、試行錯誤しています。流れる映像が次第に増えてきて、この前多摩川で撮ったものなどの新作で、どんどん泉さんの部屋みたいになってきました。(最初のカンははずれていない?)

誰かがこの部屋に来て、どんどんその人の色で塗り替えられていく感じでした。
部屋がその人でいっぱいになっていくような。

今日もまだ途中に終わったので、この先もますます泉さんの世界でいっぱいになっていきそうです。すごく楽しみです!



(坂本)